無意識をコントロールする
ヨガを取り入れているミュージシャンは意外と多いものです。もちろん、より良い演奏を目指しての事ですが、それには一体どんな意味や効果があるのでしょう?
昨年ジストニア手術を受ける直前までは、私もそういった場に通っておりました。現在は基礎体力的に至らないところがあるので、本格的な通学は休止していますが、レッスンの合間に意識したりする事はあります。
普段、無意識的に行っている姿勢の調整や呼吸。その誤りに気付く瞬間は、痛みの発現時や呼吸が乱れた時 でしょう。特に痛みはサインであり、それ以上続けてはダメですよと教えてくれているのです。ここでいう無意識とは、その意識自体が無いのではなく、そこへ向かっていないだけです。なので、身体の声に耳を澄ますと自ずと声が聞こえてくるでしょう。
1度にあれこれ考えながら演奏するのは困難なので、今回は1点に注意を向けます。
ギターの演奏中は「脊椎と頭蓋骨の接点」を開放して下さい
すると、
① 首の筋肉が開放されるので
② 歯をくいしばるも事なく
③ 両肩の力が抜けて
④ 呼吸も楽になります
ヨガに触れる理由はこうしたところにあり、無意識下のコンディショニング とも言えます。演奏中はあれこれ忙しいので、基本的なバランス調整がしっかりできていれさえすれば、必然的にギタープレイの可能性を高められるのです。いくら弾いても上達が実感できない時期こそ、こうした面に目を向けてみてはいかがでしょうか。