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音楽家のジストニア:ギタリストの定位脳手術について

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 私自身が身体の異変を感じてから、フォーカルジストニア の存在を知るまで、かなりの期間を要しました。2004年の段階では今よりも格段に情報量が少なく、国内で診断・治療できる医師 も数名足らず。

 原因不明で手当たり次第に整形外科巡りをしていた2006年の冬、東京女子医科大学病院 の脳神経外科で、似たような症例を扱っているという噂を聞きつけ、即日外来の予約を入れました。

 後日、診断の確定と同時に 定位脳手術 の説明を受けたのですが、その場ではあまりピンとこなかった記憶があります。なんだか日常とかけ離れているせいで、まるで他人事のような感じだったのでしょう。とにかく治りたい一心でしたので、翌春に手術の予約を入れて病院を後にしました。

以降、2007年4月に視床核 (VM)、2017年8月に視床核(VIM)、2度の定位脳手術を経験しましたが、内容を知っているだけに2度目の方が圧倒的に恐怖を感じました。

 YouTubeのリハビリ関連動画身体操作法の紹介動画ヤングギター誌の記事(YOUNG GUITAR 2017年11月号) を見て下さり、ハートフルギター教室に訪れたジストニア患者さん(通常レッスン以外の目的で)は24名に上ります(2018年2月5日時点)

 ご来校下さった際、必ず質問を受けるのが手術について。術中・術後における症状改善の具合、副作用などのリスク、日常生活に戻れるまでの期間など、ネット上では分からない生の声が聞きたいというものです。

 まだまだ情報が不足しているフォーカルジストニア。多くのギタリスト/音楽家にその存在を知ってもらう目的で、医療機関(東京女子医科大学病院)の承諾を得て、2017年8月24日に行った手術中の映像を頂きました。そのスナップショットをもとに、実際行われる内容を紹介します。これらが手術を検討なされている方の参考になれば幸いです。

 手術台の上でギター(Gibson/ES-335)を弾く私 、どんなステージよりも怖かったです。実際に演奏しながら、視床の破壊(凝固)部位を見極めていきます。実際には、恐怖からくる震えで、改善の有無に関する判断は難しい状況でした。

 こんな事もあろうかと、ノートとペンを用意しておいてよかった。2度目の知恵ですね。結果、書字の方が明らかに動きの違いを実感できました。

 さらに、10秒でボタンを何回連打できるか?というスマートフォンアプリも前もってインストールしておきました。これは数字で結果が出るので、精神的に不安定な状態でも判断しやすいと考えたからです。

 術中は医師の方々とコミュニケーションをとりながら進められるので、終始なごやかなムードです。これから手術に臨まれる方は、楽器以外にも症状の出やすい道具などを持参すると、より高い効果が見込める事と思います。

 フォーカルジストニアは周りからの理解が得られにくいので(実際に罹患した人でないと分からない感覚なので)思いつめたりふさぎ込んでしまうケースが多いようです。同じ体験をした人と話をするだけでもだいぶ楽になる部分もありますし、有益な情報が得られればポジティブな志向へシフトできる可能性もあります。レッスン以外でもそういったご相談があれば、いつでもハートフルギター教室へお越しください。


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#音楽家のジストニア

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