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ハートフルギター教室

フィンガリングのリズム感について


 前回 の記事では2タイプのフィンガリングを比較し、それぞれの特徴についてみてきました。今回からはハートフルギター教室がまず推奨している「必要な時だけ弦を押さえるフィンガリング」について要素別に掘り下げていきます。


↓↓↓改めてその特徴を確認しておきましょう↓↓↓


① 基本的にどの指で押弦していても、手全体の形状はほとんど変化しない

② 弦を押さえようとする指が「リードフィンガー」として機能する

③ 押弦に参加しない指は脱力したコンディションで余弦ミュートを行うことがある

④ 「これから押弦する指」と「離弦させる指」を入れ替える際、一瞬だけそれらが同時に弦上へ置かれることがある


 中でも④はスムーズな発音に直接関与する要素です。しかし演奏中にいちいち考えてはいられませんので、その丁度よいタイミングを刷り込んでおく必要があります。トレーニングを開始するにあたり、その部分を少し大げさに取り上げてみました。

 

(手順1)中指で6弦5Fを押さえていて、次に小指を6弦7Fへ置こうとしています。


(手順2)フレットから弦が浮き上がらないように(中指で押さえている音が途切れないように)、一瞬だけ中指と小指が同時に6弦上に配置されます。

(手順3)そして、小指が着地した勢いで中指が離弦します。


これは「右足、左足とリズムよく地面を蹴って歩行するイメージ」をもつと体現しやすいかと思います

そして、演奏するテンポに関わらず(BPM=50でも150でも)、基本的に2本の指が同時に接地している時間は変わらない ことが理想です。

 

これらの再現性が高まると、一定のリズムを左手で出せるようになってきます。


ギターは、シングルノートでもコードワークでも、「左手のリズムに合わせて打弦する」というのが基本的な考え方であり、「フィンガリング主導」 といえる楽器です。


フィンガリングのリズムが安定させることで、ピッキングとのシンクロも容易になってくることでしょう。

 

(余談)

私自身、ピッキングに対しての苦手意識が今でもあるのですが、上手くいかない時期ほど徹底的にフィンガリングのトレーニングをします。左手がピッキングをリードする感覚で演奏できると、右手のぎこちなさを軽減できると気付いたためです。

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