ピッキングを続けていると、だんだんとピックがズレてくる。かといって、強くピックをホールドすると動作にぎこちなさが生じる。こうしたジレンマに陥ると演奏に集中できないばかりか、だんだんと深みにハマって抜け出せなくなってしまいます。今回はこの打開策のヒントになるかもしれないトレーニングを1つ紹介します。
単音/和音にかかわらず(ヒットする弦の本数に関わらず)指の関節を固めて、腕や手首を揺するだけでは細かなコントロールが効きません。指や掌には、打弦にともなう衝撃を緩和し、ピックの傾きに追従できるだけの柔軟性が求められます。
↓↓↓そこで、以下を試してみましょう↓↓↓
① ピックを地面に対して垂直に立てましょう。親指と人指で挟む力は最小限にし、手自体の重さを全てピックに預けます。
② 人指と親指のつけ根から力を抜くと、 テーブルに人指の爪面が押し付けられるように前方へ手が転びます。同時に親指は爪面が天井を向く方向へ回転し、ピックを押し付ける形となります。
①②を繰り返し行っても、ピックに触れている人指/親指の位置関係が変わらないことがポイントです。力加減とタイミングの調節が難しいと感じるかもしれませんが、ピックと指が一体化する感覚がだんだんとつかめてきます。動きにメリハリをつけて、リズムよく反復できることを目指しましょう。