ピックの持ち方は人それぞれ、本人が弾きやすければそれでよい…。ということなりますが、なかなか「弾きやすい持ち方」にたどり着けず何年も試行錯誤している方もいらっしゃるかと思います。そこで今回はこの点について考察していきましょう。
ハートフルギター教室が提唱しているスタイルは ピックは人差し指の延長である という考え方に基づいています。そうしてピッキングフォームを構築していくと、ピックと指の位置関係は流動的なもの となってきます。
【ニュートラルコンディション(何もしていない時)】 ピックと人差し指の先端が同じ方向を向いています。
【アップピッキングの直後】ピック越しに人差し指で弦を押し上げたため、第1&第2関節がやや屈曲しています。
【ダウンピッキングの直後】アップピッキングとは反対に、重力(腕の重さ)を利用して弦を押し込んだ結果、第1&第2関節はやや伸展ぎみとなります。
ピッキング動作は、腕全体の複合的な動作で成り立っています。したがってここで紹介したフォームは「人差し指で弦をこじる」ということではありません。
ポイントとなるのは、
「ピックを持っていても、人差し指でピッキングしているイメージ」をもつことです。
ヤングギター2017年11月号 に人差し指の扱い方についての記事があるので、自然なピッキングフォームを模索している方は合わせてご覧下さい。