今も昔も私のギターヒーローである LARRY CARLTON / ラリー・カールトン氏。「Mr.335」の異名をとる氏の愛機、1969年製の GIBSON / ES-335 をもとに、2005年頃から2015年まで製作されたシグネチャー・モデルです。
Gibson / Larry Carlton ES-335(2009 Model)
製造期間中は2~3年に1度、マイナーチェンジしながらリミテッドモデルとして販売されていました。 その時期に ギブソン・メンフィス工場 で生産されていたレギュラー・ラインナップの型を流用しているため、年式によって多少の違いがみられました。
本機の選定にあたっては、2005年、2009年、2011年、2013年、2015年の各モデルを弾きましたが、氏云々というより、セミアコースティックギターに求めるものを考慮し2009年モデルをチョイスしました。
ナット幅は約41mmのいわゆる「ナローネック」仕様で、1960年代後期のES-335にもとづくネックシェイプとなっています。その分、弦と弦の隙間(弦間ピッチ)も狭いのですが、やや肉厚なグリップのおがけか窮屈な感じは一切ありません。
本人の仕様に準じて、ペグ(糸巻)は SCHALLER ( シャーラー ) / M6 が取付られております。そして特徴的なのが、テイルピースの位置がやや後方にシフトしている点です。これによって弦のテンション感が若干柔らかいものとなり、ハイポジションのチョーキングも非常にスムーズです。ピックアップは GIBSON ( ギブソン ) / 57 CLASSIC を2機搭載。箱モノのギターらしさを、うまい具合に出力してくれています。