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ピッキングと箸さばきの関係

  • ハートフルギター教室
  • 2019年12月27日
  • 読了時間: 2分

 ちゃんと箸が使える人の割合は、年代を問わず2~3割だと言われています。私がジストニアの罹患中/手術後の現在も非常に苦労しているのが箸を使う場面です。リハビリで適切な箸使いを習ったのですが、求められる機能を考察してみるとピッキング動作と共通している部分がいくつもみつかりました。「美しく箸を使える人=ピッキングの達人」というわけではありませんが、器用さの獲得という意味で両者は非常に関連性が高いといえます。

上の箸を「作用箸」下の箸を「固定箸」という

人さし指で空間位置を認識し方向づけをする点、そのリードに従い親指と中指でバランスをキープする点はピッキングと全く同様です。

ニュートラルな手のフォーム

人指が伸展ぎみ/小指が屈曲ぎみとなり、指頭が掌を対角線上に分断するラインはまさに「ニュートラルな手」の形です。掌が軽く「すぼまる」ことで指節関節を柔軟に使うことができる自然な手です。

人さし指にピックを乗せるイメージ

 作用箸で弦をヒットしようとするとき、まず間違いなく人指で空間位置を捉えようとします。ハートフルギター教室ではピックの支え方を学ぶとき、指をピックに見立てた「人指ピッキング」を行うことがあります。目的は親指は余計なことをせず、人指のリードに従うことを身につけるためです。

 薬指と小指は一見何もしていないようですが、親・人・中が作業をしやすい環境を作る重要な仕事を担っています。このように5指と掌の運動バランスがとれてはじめてストレスなく目的が達成できるわけです。個人的にはギターのピッキングより、ちゃんと箸を使える技術を身につけるほうが難しく感じます。「繊細なピックコントロールができるギタリストは箸使いも上手いのか?」は調査が難しいですが、美しい字を書く人はピックの使い方も上手な傾向にあるように思います。

 ピッキングに限らず手を使った作業を行う場合、やはり無理のない自然な動作がカギとなります。故に生活動作と演奏動作を切り離して処理しようとせず、広義での「手の器用さ」に着目してトレーニングにあたること。それが結果的にベーシック・スキルの底上げにつながるのではないかと経験の中で実感しました。


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